研究テーマ / Theme

建築物は、様々な材料が組み合わされて構成されています。

これらの材料は大きく二つに分けることができます。建物の骨組みを構成する「構造材料」と、内外装を構成する「仕上材料」です。

研究室では建築仕上材料をメインに、部位としては「屋根, 壁」、キーワードとしては「耐久性, 防水」を研究対象とし色々なテーマに取り組んでいます。

01 安全・安心な都市緑化を推進するための研究

屋上緑化、壁面緑化、人工地盤上の緑化、街路樹による緑化など、緑溢れる都市部にするため、様々な部位に多種多様な植物が植栽されています。しかしその一方で、植物の根は非常に力持ちなので、植栽域周辺に用いられる材料に損傷を与えてしまいます。例えば、街路樹の根の肥大生長により、歩道舗装が持ち上げられてしまったり、亀裂が入ってしまったりする事例は、しばしば見られます。

安全・安心な都市緑化を推進するためには、植栽器周辺に用いられる材料の、根に対する抵抗性(耐根性)を予め調べる必要があります。そのため我々は、植物の根が生長する時に発生する力を測定したり、実際の根の生長を機械的な力に置換させた「模擬根」を用いた耐根性評価試験方法について研究を行っております。

// 具体的な研究テーマ //

  • 街路樹の根上がりが歩道舗装に及ぼす影響の検討
  • 太陽光発電パネルと屋上緑化の複合事例における豪雨時の雨水排水挙動
  • ポーラスコンクリートの耐根性(共同研究)
  • タケ類を屋上緑化で用いる場合の指標の検討

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02 建築物の耐久性に関する研究

建築仕上材料の外皮(エンベロープ)の大きな役割の一つに、建築物を様々な環境因子から守るという役割があります。これにより、建築物の耐久性を向上させ、建築物を長持ち(長寿命化)するようにしているのです。建築物を劣化させる環境因子として、例えば水,紫外線,熱,オゾンなどが挙げられます。その中でも、建築物にとって水は大敵です。水により、鋼材は錆び、木材は腐朽し、コンクリートは凍害を引き起こしたり中性化したりする要因の一つになります。そのため、建築物を水から守ることは、とても重要なのです。建築物を水から守るため、通常、防水層を施工します。この防水層は、適切に防水性を確保できていることが前提となりますが、様々な要因によりそれを確保できなくなる場合があります。そのため我々は、より建築物を長持ちさせるための研究として、防水や劣化調査に関する研究を行っています。

// 具体的な研究テーマ //

  • ウレタン塗膜防水の施工性が膜厚に及ぼす影響の検討(共同研究)
  • ホーム上屋スレート波板の劣化調査手法(共同研究)

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03 伝統的建築材料に関する研究

人々は古来より身近にあった材料を用いて建築物を作ってきました。近年では、鉄骨や高分子材料など、人工材料がメインで使用されるようになってきましたが、自然材料を用いた建築材料には、長年用いられてきただけの良い機能が沢山あります。例えば、土,漆喰,竹,漆,檜皮,茅,柿渋など、日本には素晴らしい建築材料が沢山あります。このような素晴らしい自然材料の良さを見直し、良いものを普及させたいという思いから、伝統的建築材料に関する研究を行っています。

// 具体的な研究テーマ //

  • 漆喰壁の細孔構造が吸放湿性能に及ぼす影響
  • 茅葺屋根の雨水排水性能(2012年2月NHKアインシュタインの眼で、共同で行った実験の様子が放映されました。)

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