屋上緑化、壁面緑化、人工地盤上の緑化、街路樹による緑化など、緑溢れる都市部にするため、様々な部位に多種多様な植物が植栽されています。しかしその一方で、植物の根は非常に力持ちなので、植栽域周辺に用いられる材料に損傷を与えてしまいます。例えば、街路樹の根の肥大生長により、歩道舗装が持ち上げられてしまったり、亀裂が入ってしまったりする事例は、しばしば見られます。
安全・安心な都市緑化を推進するためには、植栽器周辺に用いられる材料の、根に対する抵抗性(耐根性)を予め調べる必要があります。そのため我々は、植物の根が生長する時に発生する力を測定したり、実際の根の生長を機械的な力に置換させた「模擬根」を用いた耐根性評価試験方法について研究を行っております。
// 具体的な研究テーマ //
- 街路樹の根上がりが歩道舗装に及ぼす影響の検討
- 太陽光発電パネルと屋上緑化の複合事例における豪雨時の雨水排水挙動
- ポーラスコンクリートの耐根性(共同研究)
- タケ類を屋上緑化で用いる場合の指標の検討
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